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企業を経営する場合、その企業の大小に関わらず様々な課題に直面するものです。

企業のトップである経営者には、この課題が顕在化するまでにそれを見つけ出し、適切な改善策を講じる能力が何よりも求められます。

こうした能力は、経営者一人で持てればそれに越した事はありませんが、それが自分に課された責務であることを認識し、信頼できるスタッフの知恵を結集して課題を見出し、その改善を図る能力があれば良いのです。

事業推進過程においてジワジワと生じている危険な兆候をいち早く察知、それが大きな傷口を広げる前に適切な対策を講じる事が重要なのです。

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有能な部下を信じ、状況分析で課題をあぶり出し、その対策についても、部下の知恵を総動員して案を考えれば良いのです。しかし最後に決断するのは経営者であり、時には辛い決断も必要であり、これが経営者は孤独な仕事であると言われる理由です。

また対策・改善には会社の風土の改革や、社員の意識改革が必要な事もあり、こうした全社活動が必要な事項にも、上手な仕掛けと、熱意で社員を導くのもトップの仕事です。

こうした能力は、具体的な改善策を自分自身で考える能力ではなく、幹部社員はもちろんの事、社員全てのベクトルを合わせる事ができる人間的な魅力や信頼感が重要です。

部下を持つ管理職、そして役員、さらに経営トップと職責が重くなればなるほど、実務能力以上にバランスの取れた知識や知恵を有し、人間力を持つ事が求められるのです。

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しかし、職責が重くなる事が、人間として偉くなったと勘違いする人も少なくありません。人間として偉くなったと言う事ではなく、自分の職責を全うし、プロの管理職やトップとなる為に、人間力を磨く事が一層重要な立場になったのです。

人間力は、自分が偉くなったと自分で錯覚評価するものではなく、自分を磨く事で周囲から認められ、部下や社員が信頼してトップの方針にベクトルを合わせてくれる事で初めて明らかになる能力なのです。