
「Jw_cadの資格」という名前の公式資格はありません。Jw_cadは作者が個人で公開しているフリーソフトで、ソフト会社が認定する資格制度がないためです。そのかわり、Jw_cadで受験できるCADの資格はあります。代表的なのが、全国建築CAD連盟の建築CAD検定試験と、コンピュータ教育振興協会(ACSP)のCAD利用技術者試験です。このページでは、2つの違いと、Jw_cadユーザーにどちらが向いているかをまとめます。
2つの資格の比較
| 建築CAD検定試験 | 2次元CAD利用技術者試験 | |
|---|---|---|
| 実施団体 | 一般社団法人 全国建築CAD連盟 | 一般社団法人 コンピュータ教育振興協会(ACSP) |
| 分野 | 建築図面に特化 | CAD全般(1級は建築・機械・トレース) |
| 試験の中心 | 実技(CADで図面を作図) | 基礎・2級は知識、1級は実技+筆記 |
| Jw_cadの使用 | 使用可能(使用CADの例に明記) | 1級の実技で使えるかは「受験対象CAD判定サービス」で確認 |
| 級 | 准1級・2級・准2級・3級・4級(1級はなし) | 1級・2級・基礎 |
(2026年10月時点で各団体の公式サイト・公式資料を確認。日程や受験料は年度ごとに変わるので、申し込み前に必ず公式サイトで最新の要項を確認してください)
建築CAD検定試験(Jw_cadで実技受験できる)
建築の図面をCADで描く実技の試験です。全国建築CAD連盟の公式サイトでは、使用するCADについて「汎用CADであれば特に制限は設けておりません」としていて、使えるCADの例にJw_cadが挙がっています。Jw_cad・AutoCAD・AutoCAD LT以外のCADで受験する場合は、試験時間内に解答図面をPDFに変換して提出する決まりです。
- 准1級:RC造の建物の図面をもとに、配置図兼1階平面図・2階平面図・基準階平面図・断面図などの一般図4枚(1/200)をトレース・完成させる試験です。試験時間は4時間10分(CADの準備10分、読図・入力計画30分、作図3時間30分)で、4枚すべての完成が合格の条件です。
- 2級・准2級・3級・4級:級ごとに課題の量と難しさが変わります。准2級は2024年に新設された級です。内容は公式サイトの「試験内容」で確認できます。
個人で申し込む「一般受験」と、学校など試験実施校を通す「団体受験」があり、回によっては一般受験を行わないこともあります。
CAD利用技術者試験(2次元)
CADの知識と操作の両方を問う試験です。公式資料によると、2次元は1級(建築・機械・トレース)・2級・基礎に分かれ、受験資格の制限があるのは1級だけ(2級合格者などが対象)です。
- 基礎・2級:CADの概念、製図の基礎、データ管理などの知識が中心です。特定のソフトに依存しないので、Jw_cadユーザーでも受けられます。
- 1級:実技と筆記があります。個人受験では、自分でノートPCとCADソフトを用意し、使うCADが受験対象かを公式の「受験対象CAD判定サービス」で事前に確認します。
どちらを受けるか
- 建築の仕事でJw_cadを使う(使いたい):建築CAD検定がおすすめです。Jw_cadのまま実技で受験でき、「決められた時間で図面を仕上げられる」ことを示せます。
- CADの基礎知識を体系的に証明したい:CAD利用技術者試験の基礎・2級から始めるのが一般的です。
- 就職・転職で使う:求人で求められているCADソフトも確認しましょう。建築・設備の現場ではJw_cadが、設計事務所やメーカーではAutoCADが求められることがあります(Jw_cadとAutoCADの違い)。
Jw_cadで受験するための練習
実技試験では、操作を知っていることよりも速く正確に描けることが問われます。次のコマンドを迷わず使えるようにしておくと、作図時間を大きく短縮できます。