
屋根伏図(やねぶせず)は、屋根を真上から見た図です。Jw_cad(JWW)では、外壁線から[複線]で軒の出を取り、棟(むね)と隅棟(すみむね)の線を描いて、勾配を書き込むという流れで描きます。勾配が同じ寄棟屋根なら、隅棟は平面で見ると角の二等分線(45°)になるので、[中心線]で簡単に描けます。立面図や断面図で使う勾配の入力方法もあわせてまとめます。
手順1:軒の出の線を描く
- 平面図の外壁線(または通り芯)を、屋根伏図用に複写します。
- [複線]で外壁線から外側へ軒の出の寸法(例:600)の線を作ります。妻側(けらば)の出が違う場合は、その寸法で作ります(複線コマンドまとめ)。
- [コーナー処理]で四隅を整えて、屋根の外形(軒先の線)にします。
外壁線は屋根の下に隠れるので、屋根伏図では点線(かくれ線)で描くか、描かないのが一般的です。
切妻屋根の屋根伏図
- 両側の勾配が同じなら、棟は屋根の外形の中央に1本引きます。[中心線]で、向かい合う2本の軒先の線の中心線を引くと正確です(中心線コマンドまとめ)。
- 棟の線は外形の端から端まで引きます。

寄棟屋根の屋根伏図
- 屋根の外形の四隅から、角の二等分線を内側に引きます。四方の勾配が同じなら、平面では45°の線になります。[中心線]の角度の二等分線、または[線]の角度45°で引けます。
- 長方形の屋根では、両端の隅棟どうしが交わる2点を結んだ線が棟になります。
- [伸縮]や[コーナー処理]で、隅棟が棟の端で止まるように整えます(はみ出した線を切る方法)。
四方の勾配が違う屋根や、L字形の屋根では、隅棟は45°になりません。勾配から位置を計算するか、立面図・断面図と照らし合わせて描きます。
勾配の書き方(4/10・矢印)
- 屋根の各面に、水の流れる方向(下り方向)へ矢印を描き、近くに「4/10」や「4寸勾配」のように勾配を書きます(矢印を描く方法)。
- 屋根材(例:「ガルバリウム鋼板 立平葺」)も引出線と文字で書き込みます。
立面図・断面図で勾配の線を引く
Jw_cadの[線]の[傾き]欄には、角度だけでなく勾配も入力できます。勾配で入力するときは、数値の前に半角の「//」を付けます(4/10なら「//0.4」)。詳しくは角度を勾配で入力するにはをご覧ください。

| 勾配 | [傾き]への入力 | 角度(参考) |
|---|---|---|
| 3/10(3寸) | //0.3 | 約16.7° |
| 4/10(4寸) | //0.4 | 約21.8° |
| 5/10(5寸) | //0.5 | 約26.6° |
| 6/10(6寸) | //0.6 | 約31.0° |
立面図・断面図の描き方全体は立面図を描く手順、断面図を描く手順をご覧ください。
よくある質問
屋根の面積を出したい
屋根伏図の面積は水平投影の面積です。実際の屋根面の面積は、勾配に応じて大きくなります(4寸勾配なら水平面積の約1.08倍)。面積の測り方は面積・長さの測定をご覧ください。
屋根を立体で確認したい
[2.5D]で高さを与えると、アイソメ図などで形を確認できます(2.5Dの使い方)。