
ファイルや本の背表紙に英語(アルファベット)を入れるとき、迷いやすいのが文字の向きです。英語圏の本では、立てたときに「上から下へ」読む向き(文字を右に90度倒した向き)が一般的で、国際規格のISO 6357でもこの向きが示されています。このページでは、向きの決まりと、Word・Excelで英語の背表紙を作る設定方法を説明します。
背表紙の英語は「上から下」と「下から上」の2通り
アルファベットは横書きの文字なので、細長い背表紙に入れるときは文字を90度回転させて配置します。回し方には次の2通りがあります。
| 向き | 読み方 | 使われている地域 |
|---|---|---|
| 上から下へ(右に90度回転) | 本を立てた状態で、首を右に傾けて読む | アメリカ・イギリスなど英語圏で一般的 |
| 下から上へ(左に90度回転) | 本を立てた状態で、首を左に傾けて読む | ヨーロッパ大陸の多くの国 |
英語版ウィキペディアの「Spine (bookbinding)」によると、英語圏では上から下へ読む向きが一般的で、この向きは業界規格のANSI/NISO Z39.41やISO 6357(本の背のタイトル表示の規格)にも反映されています。上から下の向きなら、本を表紙を上にして平らに置いたときにも、左から右へ普通に読めます。
社内のファイルなど決まりがない場合は、英語圏の一般的な向きである「上から下へ」にそろえておけば無難です。大切なのは、同じ棚に並ぶファイルの向きを統一することです。
日本語と英語が混ざる背表紙の場合
日本の事務用ファイルの背表紙は、日本語を縦書きにするのが一般的です。日本語の中に英字や数字が入る場合は、次のように使い分けると読みやすくなります。
- 2〜3文字の英数字(例:2026、No.3、A-1):横向きのまま1文字分の幅に収める「縦中横」にすると、縦書きの中でも読みやすくなります。
- 長い英単語・社名:縦書きの中に横倒しで入れるか、日本語の下に小さく入れます。全体を英語にする場合は、上の「上から下へ」の向きにそろえます。
Wordで英語の背表紙を作る設定
Wordでは、テキストボックスや表のセルに「文字列の方向」を設定して文字を回転させます。
- 背表紙の大きさに合わせたテキストボックス(または表のセル)に英語を入力します。
- テキストボックスを選び、[図形の書式]タブの[文字列の方向]を開きます(表のセルの場合は[レイアウト]タブの[文字列の方向])。
- 上から下へ読む向きにするなら「右へ90度回転」、下から上へ読む向きにするなら「左へ90度回転」を選びます。

英語圏で一般的な「上から下へ」の向きは「右へ90度回転」です。
日本語の縦書きの中で短い英数字を横向きにしたいときは、その文字を選び、[ホーム]タブの[拡張書式]→[縦中横]を使います。
Excelで英語の背表紙を作る設定
- 背表紙にするセル(結合したセル)を選び、右クリック→[セルの書式設定]を開きます。
- [配置]タブの[方向]で角度を指定します。上から下へ読む向きにするなら「-90」度、下から上へ読む向きにするなら「90」度にします。
![Excelでは[方向]に「-90」と入れると、上から下へ読む向きになります。](data:image/gif;base64,R0lGODlhAQABAAAAACH5BAEKAAEALAAAAAABAAEAAAICTAEAOw==)
Excelでは[方向]に「-90」と入れると、上から下へ読む向きになります。 - 日本語を縦に並べたい場合は、同じ[方向]で縦書き(縦に「文字列」と表示されたボタン)を選びます。
Excelには縦中横の機能がないため、日本語の縦書きに英数字が混ざる場合は、英数字を全角にする、または該当部分だけテキストボックスにする方法があります。
テンプレートを使うと早い
キングファイルやチューブファイルの背表紙を一から作るのは手間がかかります。もてなしおでは、サイズ別(3〜10cm)の背表紙テンプレートを無料で配布しています。文字を書き換えてから、向きだけ上の方法で調整してください。
よくある質問
英語の背表紙を横書きのまま入れてもいいですか?
背幅が広く、短い単語(例:FILE、2026)なら横書きのまま入れても読めます。長い英文は回転させたほうが大きな文字で入ります。
洋書と和書で向きが違うのはなぜですか?
日本語の本は背表紙を縦書きにするのが基本で、英語の本は文字を回転させて入れるためです。英語の本の中でも、国や地域によって「上から下」「下から上」の習慣が分かれています。
ファイルの向きをそろえるコツは?
最初にテンプレートを1つ作り、それをコピーして使い回すと、文字の向きや大きさがそろいます。
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※向きの慣習は英語版ウィキペディア「Spine (bookbinding)」の記載(ISO 6357、ANSI/NISO Z39.41への言及を含む)をもとにしています(2026年10月確認)。

![Excelでは[方向]に「-90」と入れると、上から下へ読む向きになります。](https://www.motenashio.com/wp-content/uploads/2026/10/motenashio-20261020-shot-14880-2.webp)